京都・智積院の国宝
日本史が得意、好きだったんですが、
それが高じて数年前から日本画が好きになりました。
中でも好きなのは、長谷川等伯。
初めて長谷川等伯の絵を見たときの衝撃は今でも覚えています。
その後、安倍龍太郎の「等伯」を読んで、ますますその魅力に取り憑かれました。
戦国の世を、狩野派相手に戦ってきた男。
宗教や権力の争いにも巻き込まれ、順風満帆ではない中で、生み出されてきた絵画。
中でも、
長谷川等伯とその息子・久蔵が描いた最高峰とも言えるのがこちら。
https://chisan.or.jp/chishakuin/houmotsu/
京都の智積院にある国宝の障壁画。
400年以上経った今でも、その姿を間近で見ることができます。
個人的な見解ですが、この時代の狩野派と違うのは、
等伯の絵には、人間味、心の通った温かさを感じるところ。
宗教の影響もあったのかも知れません。
権力に寄り添って絢爛豪華な美しいものを求めた狩野永徳とは違うものを感じます。